生産地
鳥取県智頭町
歴史的経緯と地域性・特色
智頭の林業は、江戸時代に鳥取藩の管理のもと、災害対策と産業振興として杉の植林が盛んに進められたことに始まる。樹齢400年超の「慶長杉」に象徴されるように、歴史ある林業地として全国的に知られ、明治・大正時代から戦後にかけても造林が続けられたことで、当地の主要産業として重要な役割を果たしてきた。
四季を通じて寒暖差が激しい気候風土と伝統的な育林技術に育まれてきた智頭杉は、京都北山や奈良吉野と並び称される優良な品質を有し、古くは酒樽用材等に、現在は主に建築材や内装材として広く利用されている。
近年、智頭町森林組合では、家具等のオーダーメイド製作のほか、工務店等と連携し新築・リフォームのサポートを行っている。このほか、地元企業等を含め、インテリア・文具・雑貨等の商品開発も活発化している。
セールスポイント
年輪が緻密で木目が細かいため強くて歪みが生じにくいこと、節のない均一で同質な木材が揃うこと、材色が鮮やかな淡紅色で優美さと気品があること、木の芳香が長続きし気分を和らげることなどが特長の高級材。
指定、認定等
なし
生産者組合/主な生産者
- 智頭町森林組合、智頭町木材協会
- ㈱サカモト、智頭杉鉛筆Project 等
主な販売店等
- 智頭町森林組合
- http://chizushinrin.com/index.html
- https://www.instagram.com/tizu_mori/?hl=ja
- 株式会社サカモト
- http://woodymind.com/
- http://sugilife.net/
- 智頭杉鉛筆Project
- https://www.chizu-pencil.com/
- https://www.facebook.com/chizusugipencil/
関連博物館・展示施設等
智頭林業資料展示室(旧山形小学校1階)
住所 | 鳥取県智頭町郷原238 |
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電話 | 0858-75-0343 |
営業時間 | 8:30~17:15 |
定休日 | 土・日・祝 |
料金 | 無料 |
体験 | なし |
URL | https://koiyamagata.wixsite.com/yamagataschool |
参考資料
- 鳥取県「とっとり文化財ナビ」ウェブサイト
- 智頭町森林組合ウェブサイト
- 中国電力・中国地方総合研究センター「鳥取県を中心とした産業発展の歴史」2015年