けん玉 -けんだま-

木材集散地として木工技術と木工業が発展し 世界的に人気が高まるけん玉の発祥地に

生産地

広島県廿日市市

歴史的経緯と地域性・特色

けん玉は、剣と玉だけの玩具として、江戸時代に日本に伝来した。これに皿の部分を加え改良した今の形のけん玉が生まれたのが廿日市である。呉出身で考案者の江草濱次が、廿日市で家具小物づくりを行っていた本郷東平に「日月ボール」と称する皿付きけん玉の製作を依頼し完成したのが、大正時代の1921年のことである。それから間もなく、けん玉づくりの機械化が進み量産されると、けん玉は全国に広まり大流行を迎えたという。

その後、けん玉の製作事業者も増え何度かブームも到来し、1970年代には年間40万個以上を製作し高い全国シェアを占めていたが、木工玩具離れにより1998年にはけん玉づくりは途絶えることになる。これを惜しむ官民が連携し、廿日市市木材利用センターが2000年にけん玉づくりを復活させ、今では民間事業者も参入し再興の途を歩みつつある。

廿日市は、古くから中国山地産の木材の集散地として栄え、ろくろ細工による木工業も発展した。明治時代以降はろくろ細工により木工玩具を製作しており、こうした歴史に裏打ちされた技術力がけん玉発祥の地となった所以である。また、けん玉との由縁を活かし、2014年からは海外での人気の高まりも受けてけん玉ワールドカップを開催、2021年度にはけん玉発祥100周年記念事業を実施しているほか、けんだま公園や路上アートなど各所にけん玉スポットが整備されている。

セールスポイント

木工技術と木工業が発展した木材集散地の伝統を守る「けん玉発祥の地 はつかいち」 として、一度は途絶えたけん玉づくりを復活・再興するとともに、けん玉ワールドカッ プの開催地としても世界から注目されている。

指定、認定等

なし

生産者組合/主な生産者

  • ㈱イワタ木工、廿日市市木材利用センター

主な販売店等

参考資料

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