宮島細工 -みやじまざいく-

世界遺産・厳島神社等の社寺建築の技術を源に 多様な技巧で木の持つ自然の美しさを活かす細工物

生産地

広島県廿日市市宮島町

歴史的経緯と地域性・特色

宮島細工は、廿日市市の宮島で作られている工芸品(木工品)で、鎌倉時代に社寺を建設するため招かれた宮大工や指物師の技術に由来する。また、「神の島」として守られてきた宮島の山から雑木が採取でき、対岸の廿日市地区が中国山地産の木材の集散地で、材料の入手が容易であったことも木工細工の発展に寄与した。

杓子に代表される現在の宮島細工の直接の起源は、江戸時代末の1800年頃に、僧の誓信が、宮島で信仰される弁財天が手に持つ琵琶をかたどって杓子を製作し、これを参拝客向けの土産物にすることを考案したことにある。さらに、1850年頃にはろくろや彫刻の技術が伝えられ、宮島細工の代表的な品目である、ろくろを使う丸盆等の挽き物、木地を削り出す角盆等の刳り物、手彫りで図案を描き出す宮島彫りなど、日常生活で使う木工細工物が多様な技巧を駆使して製作されるようになった。

宮島細工は明治時代末頃に隆盛を極め、300人近い職人が技術を学ぶために全国から宮島に集まり技を磨いたと伝えられている。こうして知名度を高めた宮島細工は、今でも杓子の生産では全国一を誇り、その始まりと同じく宮島観光の土産物としても価値が高い。

セールスポイント

杓子のほか、ろくろ細工(挽き物)、刳り物細工、宮島彫りといった多様な技巧により木工細工物が作られ、自然に育まれた木目の色調や手触りといった素材本来の持ち味を活かした美しさを持つ木地仕上げを特徴とする。

指定、認定等

国指定伝統的工芸品(1982 年)

生産者組合/主な生産者

  • 宮島細工協同組合
  • 佐藤満、小松昭雄、藤本悟(いずれも伝統工芸士)等

主な販売店等




関連博物館・展示施設等

宮島伝統産業会館

住所 広島県廿日市市宮島町1165-9
電話 0829-44-1758
営業時間 8:30~17:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
料金 無料
体験 あり(要予約)
URL https://miyajimazaiku.com/
SNS https://www.facebook.com/miyajimazaiku

廿日市市宮島歴史民俗資料館

住所 広島県廿日市市宮島町57
電話 0829-44-2019
営業時間 9:00~17:00
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
料金 一般:300円(65歳以上:150円)、高校生:170円、小・中学生以下:無料
体験 なし
URL http://members.fch.ne.jp/miyajima-rekimin/
SNS https://www.facebook.com/miyajimarekimin/?modal=admin_todo_tour

参考資料

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