雲州算盤 -うんしゅうそろばん-

雲州式製法の伝統を受け継ぐ職人の技を込めた 「質の雲州」と賞される高品質算盤

生産地

島根県奥出雲町

歴史的経緯と地域性・特色

雲州算盤は、1830年頃に奥出雲町亀嵩の村上吉五郎が、広島県西部(安芸地方)の算盤を参考に製作したのが始まりである。その後、奥出雲町横田の高橋常作や村上朝吉が続き、 技法を公開し伝習に努めたことから、明治時代を迎える頃には多くの職人が育ち産地形成に繋がった。

兵庫県の播州算盤が分業体制で量産品を製作するのに対し、雲州算盤は職人が品質にこだわり一貫生産することを特徴としていた。その製法は雲州式と呼ばれ、村上朝吉が開発し た珠削り用の手廻しろくろ等の製作用具は、2006年に国の有形民俗文化財に登録されている。

雲州算盤の普及には、品質の高さと行商販売が奏功した。特に、行商に際し「雲州算盤」という呼称を使い始めたこと、明治政府が1885年に開始した土地調査に伴い全国の官庁に 行商販売したことなどで知名度が高まった。

昭和30年代には製造工程の機械化が進んだが、今でも手作り製法が保持され、特に高級算盤は名工が匠の技を駆使して丹念に作り上げている。

セールスポイント

算盤に刻んだ職人の名が「質の雲州」と賞される雲州算盤の品質の証し。ツゲ等の堅木を長い年月をかけ自然乾燥させて材料とし、これを吟味・選別の上、肝心な珠削りや 仕上げなど工程の大半を手作業で行い丁寧に作る。

指定、認定等

島根県ふるさと伝統工芸品(1982 年)、国指定伝統的工芸品(1985 年)、中小企業庁産地概況調査対象産地

生産者組合/主な生産者

  • 雲州算盤協同組合
  • 雲州そろばん協業組合
  • ㈲堀江算盤

主な販売店等



関連博物館・展示施設等

雲州そろばん伝統産業会館

住所 島根県奥出雲町横田992-2
電話 0854-52-0369
営業時間 10:00~16:30
定休日 月・金曜日(当日が国民の休日の場合は翌日)、年末年始(12/28~1/4)
料金 大人:360円、高校・大学:210円、小・中学生:150円
体験 なし
URL http://fish.miracle.ne.jp/us88/kaikan.html

そろばんと工芸の館

住所 島根県奥出雲町下横田76-5
電話 0854-52-0839
営業時間 9:00~17:00
定休日 土・日・祝日、年末年始
料金 無料
体験 あり(18歳以上、1日2名限定)
URL https://unsyusoroban.com/
SNS https://instagram.com/unsyusoroban?igshid=ksd2kg55wur7

参考資料

関連記事

  1. 備前焼 -びぜんやき-

  2. 熊野筆 -くまのふで-

  3. 石州和紙 -せきしゅうわし-

  4. 出雲石燈籠 -いずもいしどうろう-

  5. 備後絣 -びんごがすり-

  6. 石見焼 -いわみやき-